プラトン ソクラテスの弁明・クリトンを読んだ感想

今回はプラトンのクリトンという話について感想を話したい。この本岩波文庫でクリトンの話とソクラテスの弁明の話がセットになっている本だ。前回ソクラテスの弁明を読んだのでそこは軽く飛ばす。文体が前回読んだ出版社とは違ったので読みづらい部分が多かった。

クリトンと処刑瀬戸際のソクラテスの会話

前回話しましたがソクラテスが処刑された時の話が「ソクラテスの弁明」、その次の牢獄でクリトンと議論をするのが「クリトン」という話だ。この2つの出来事は続いている。

さてソクラテスは裁判の結果有罪の判決を言い渡されるがそれは大衆の評決によるものだった。このことから友人であるクリトンは裁判で大衆を煽るようなことを言わなければよかったのでは、と考え、それを後日面会で伝えに来る。クリトンはソクラテスに対してから「あなたは大衆にどう思われてもいいのか?実際、有罪になってしまったではないか」と疑問を投げかけた。

しかしソクラテスはこう答える。「少数の優れた人間の考えをよく考えるべきで大衆のことは気にする必要がない」と答える。少数の優れた人間の中に自分と友人が含まれていたということだ。クリトンがソクラテスを刑務所から逃がそうとするがここでも議論が始まる。ソクラテス曰く、自分の住んでいる国アテナイが彼に言論の自由を保障したのにもかかわらず法で裁かれた上に刑務所から逃げるということは正しいのだろうかと。ソクラテスは結局、刑を受けるという選択肢をとっている。

この作品からソクラテスの哲学者としてのスタンスみたいなものを読み取れたような気がする。特に国と法律と自分といった客観的視点からするべき行動を考えているのは多くの人が利己的行動を取るであろう場面では難解だなと思う。