田中はゆるく生きたい

ITで加速する資本主義の先はどこだろうか

その他

ITで加速された資本主義の先

近年、優秀な人々によってプログラムを始めとしたIT産業は成果物を複製・追加・改変が容易にできるようになり人の仕事を効率化していき人の仕事をだんだんと減らしていった。人間同士の仕事ができそうな方に投資をすればよかった。そこから時代が進み人間vsプログラムorシステムで勝った方に投資をして今は人間vsAI、ロボットの勝った方に投資をすればいいようになった。簡単に言うと人力で頑張っている会社より自動化できるようにプログラムやAIを組める会社に投資すればいいようになった。

※ここでは雑に高度なアルゴリズムと狭義のAIをごちゃ混ぜにしてAIと呼ぶ。

資本家は人力や限界のある感情論で頑張ろうとする非効率的な会社に投資しなくても良くなった。資本家と労働者はだんだんと格差が広がっていることは明白だ。時代が進み労働者側は人間にしかできないことを模索するか、AIに頑張って勝つ完璧な人間になるしかない。僕は少しだけITに関わっていた人間だが、後者の案はほぼ無理だと思っている。そう思った理由を以下で説明する。

大半の人が今の仕事をしなくていい社会になる

少し説明をするとまず、IT業界はあまりにも無能な人と有能な人の生産量が違う。例えば月収30万の人と60万の人では2倍以上にプログラミング、マネージメント、コミュニケーション能力、営業力に差がある。

僕はこの前までWebエンジニアとして月給30万円もらって仕事をしていたがこれを痛感した。IT業界は無限に努力できる有能な人がいることによって成り立っている弱肉強食の世界だ。そして日本だけでなく世界中の有能な人が無償でソフトウェアを作ったり、会社に所属して無能な人やあるいは他業種の人間たちの仕事を縮小させていっている。

そして、その人たちがAIを作ったら今の有能な人の仕事すらなくなる未来が容易に想像できる。人間が頑張ればできる仕事は先回りされて最初からAIがやってくれる。ここまでくれば大多数の人間が最大限努力しても今のようないい生活は送ることが難しくなるのではないか。無能側の僕はこうはならないことを祈ることしかできない。

人々は働きさえすれば生活を維持できるのでそれをし続けようと考える。しかし、何も考えずにそれを続けているといつの日かそれすらできなくなる日が来る。その時に新しい仕事を作る、最低限の仕事だけで生きる、など考えられる人間にならないといけない。そういう風に僕は忙しさで考えることや想像することをやめないようにあり続けたい。