田中はゆるくいきたい

異世界転生モノが嫌いな理由

カルチャー

嫌いなものについて説明するのはマジでネガティブだ。僕もできればこういった話題を避けて旅の話を永遠としたい。

だけど嫌いなら逆に吐き出したほうが精神衛生上いいと思うのでまとめておく。

感情移入ができない

僕はほとんどの異世界転生モノに感情移入ができない。まず主人公の設定とストーリーに感情移入できない。ほとんどのストーリーでは主人公がどんな人間かもわからずその描写もないまま、いきなり異世界へ行く。主人公の描写があったとしても「どこにでもいる高校生or大学生だ」「社会人だが人生に飽き飽きしていた」等の現実逃避あるいは普通アピールをする。

主人公の描写がこれだけだったら僕が普通の高校生でも社会人でも感情移入できない。これ以外の共感ポイントがないと感情移入しろというほうが無理だ。そのあとのストーリーも大体予想できる。

  • 現実世界でうまくいってない、あるいは普通の主人公
  • トラックかなんかにぶつかって転生
  • 現実世界の技術・知識or女神から力をもらうorたまたま能力が備わっている
  • 異世界で成功・賞賛の嵐orだらだら冒険・生活

ざっと読んでもだいたい上のようなストーリーが大半だ。最近ちょっと設定とかオチをひねった作品も多いと聞くが大筋は変わらない。もはやここまでくると主人公頑張れ!とも思わない。だってなんかよくわからないけど主人公が成功しちゃってうまくいくんだもん。ご都合主義にするなとは言わないがもうちょっとうまくいかなかった描写入れろよと感じてしまう。

上記のようなストーリーが多くその主人公が努力も試行錯誤もないままうまくいってしまったら面白くもなんともない。もうちょっとライバルが主人公より優秀なんだけどクソ性格悪いとか、主人公とヒロインの身分に差があって決して結ばれないとかひねってくれよ。頼むから読んでる人間の感情をもっと揺さぶってくれ。

ここまでまとめると主人公、ストーリー、登場人物の設定がうまくないから感情移入できない、共感できない、応援できない等の気持ちが大きい。主人公に親近感がわかない→感情移入できない→感情が揺さぶられない、興味がなくなるの悪循環が止まらない。

他の読者の自己満足が頭にちらついてキモい

結局のところ異世界モノを読んでる人間は現実がつらいし異世界転生でもして称賛を浴びながら女の子にモテるのを疑似体験したいのだろうなと意識し始めた瞬間、手が震えだして吐き気を催した。この件、風俗にでも行ってセックスすれば解決じゃん、ラノベ読むのやめろよもう、としか思わない。風俗行けば異世界(ホテル)に行って(金を払ったことへの)賞賛を浴びながらモテる(性行為)じゃん。これで解決だ。それが解決方法として汚らしいと思うのなら普通に恋愛したほうがいい。

この表現は根も葉もないという人間もいるかもしれない。ただ言いたいことは異世界系ライトノベル(ハーレム系?)を読む人間も、風俗に行く人間もあまり根本的には変わらないんじゃないの?ってことだ。

まるでカップラーメンかオナニー

ここまでボロクソ書いて申し訳ないけど、ぶっちゃけ異世界モノというジャンルを作っている作者が悪いわけでも読者が悪いわけでもない。結局、最近流行るものは分かりやすさ重視なのだ。例えるならカップラーメンとかオナニーと変わらない。サクッと見ることができてさくっと気持ちよさを感じたいのだ。それを食欲で例えるならカップラーメン、性欲でたとえるならオナニーだ。それが読書という形で異世界モノになったにすぎない。

どのジャンルでも分かりやすさと視聴の短さがキーワードになってしまい、それに当てはまらないものは敬遠される。つまり見るためのコストが低くて感情が揺さぶられるものが好まれる。それもスマホで全世界のコンテンツが見ることができるようになったのが原因だと思うが、それだけ見てたらこの先どうなるんだろうなという気持ちはある。最近、映画を黙ってみることができない人間が出てきたのは納得だ。

これは「コンテンツを作ること自体は誰でもできるからコンテンツ多くなって面白いコンテンツを探すのめんどくさくなってる問題」にもつながっているとおもうんだけどこれはまた別の日に気が向いたら書く。

じゃあ異世界モノ読まなきゃいいじゃん

僕は読みません、終わり。僕はリアルの世界で旅してるほうが面白いと気づきました。完。