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海賊版サイトを日本がブロッキング推奨にしたことについて思うこと

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漫画村や海賊版サイトを規制してもハッピーエンドではない

最近、国会でも取り上げられてる漫画村。とうとう政府がサイトのブロッキングの推奨を行うことが決まった。

政府、海賊版サイト遮断促す 「漫画村」「Anitube」「MioMio」名指し 法整備までの「緊急対策」

イタチごっこの始まり感はぬぐえない。そもそも日本だけから規制しても意味ないじゃないかとも思う。ベストでもベターでもないような感じだが緊急対策なので仕方がない。

最近、漫画の売り上げが減ったというデータがあり、それが漫画村が知れ渡ったからではないかという推測がある。真偽はどうであれ

・海賊版については何らかの措置をとるべき
・売れない状況から脱したいのなら何らかのアイデアを出すべき

です。しかし中には「売り上げが落ちているのは全て漫画村が悪い」という意見があり、とても感情的かつ原因を考えるうえでミスリードの意見だ。ちなみに紙の書籍、雑誌の売り上げのピークは平成7~8年で今から20年以上前。この間、ピークの2.6兆から1.5兆を切り、約1兆の売り上げが消えている。

出版不況より深刻 漫画単行本、売り上げ激減 市場規模はピークから半減

ここに電子書籍を合わせても大した上乗せにはならず、長期的な目線で見ると漫画村ひいてはP2Pなどの技術を使った不特定多数とのコンテンツ共有だけが原因ではないはず。

雑誌も含めて市場規模1900億円超え…「電子書籍ビジネス調査報告書2017」発売

僕が考える原因として

・昔と比べて漫画を買う層・理解のある層の労働時間が長い・忙しい
・書籍に触れる機会の減少

があるのではないかと考えています。ちなみに他にも原因があると思いますが他の方がブログやツイッターで触れているような推測は省く。一番目は決して笑い事ではなく労働時間が増えるほどエンターテイメントに使う時間が減り、そこから睡眠時間や食事の時間を引くとほとんど残らない人が増えたのではないか、という予想。凄い雑に書くと漫画やアニメなどに理解のある層は40代以下だとみていて、そこの層は結婚・労働のピークにあたりそもそも時間がない。

そうした社会の生活スタイルの変化は短い時間で射幸心を得られるソーシャルゲームに人と金が流れていることも裏付けになっているかと。推測の域を出ていなく要検証が必要でこれがもし当たっているとしたら今後もこの売り上げの低下はどんどん進む。

二番目。他分野ではイベントで中学生やお子さんの参加が無料になるなどの触れ合う機会の創出をして努力しているところは多いが子供が読書や書籍に触れ合うことのできる機会がないor減っているのではと考えている。それがないと子供が大人になった時書籍を正規ルートで買うという発想自体がなくなりこれが潜在的な顧客を逃してしまい出版業界としては良くない未来が待ち受けているように思える。

どこまで規制するの?

今回の一連の流れでこれが一番僕が興味のあるテーマです。許可をとらずに無断で掲載しているいわゆる海賊版サイトを規制するのはいいけどその基準ってなんなんだろう?漫画村・anitube・miomioを規制するならアニメの曲が大量にアップロードされているsoundcloudやspotifyはいいのか?アニメの音楽をそのままアップロードしているサイトなんて腐るほどあり、それに付随してbittorrentとかcraving explorer等の違法ダウンロードできるソフトも未だにある。細かい話をすると人によってはラインやツイッターのアイコンをアニメや漫画からの無断盗用している方もいる。

また床屋や漫画喫茶で本を客に無料で読ませているのはいいのかとか、アニソンを流すクラブでアニソンとそれに関わる動画を流すのはいいのか等グレーなところが多い気がしています。自分が関わっているものは規制されたくないが自分が関わらないものは迷惑だから規制しろ!はおかしいし感情的すぎます。

大体、コミケ・コスプレイベント・twitterの二次創作は半分くらい原作者や権利者が許してくれている・見逃してくれているから成り立っているのも多分にある。形状やデザインから特定の作品や創作物を想起されるような表現が規制された場合、誰も喜ばない結果になるのは明らか。

しかもその匙加減が多数決による感情的な意見に左右されるのであればもはや規制はその文化自体を潰す可能性はある。著作権やそれに伴う周辺のルールが明文化されない、どうにでも解釈できる時点で危険なにおいがする。