僕がテレビを見ない理由とついでにSNSも嫌いになった話

突然のカミングアウトで申し訳ないが僕は家にテレビを置いていない。そもそもテレビを観ない人間なのだ。確かにたまにテレビ番組を見るとおもしろい。でも惰性で見るほどではないなと思ってしまう。

僕はある程度、世の中には頭の変な人もいるし自分とは相容れない人がたくさんいると思うのでそれを見ても特に何も思わない人間だ。変わった主張を持った人や変わった行動をしている人を見てもなんとも思わない。テレビは視聴者が野次馬根性を持った人たちなので、変な人を見つけてはあいつ変だぞと指をさし、変な人探しに奔走する。また、テレビは有名人が何をしたかどう思うかなどどうでもいいことに時間を使う。そうやったほうが視聴率が上がる。

テレビを見ている人間の中にはテレビが一つの企業が運営しているコンテンツの一つに過ぎず、またそのコンテンツで利益を出さないといけないということを忘れている人間がいる。企業が運営しているということは利益を追わなければいけない。つまり、テレビはより多くの人間に見てもらうために全体の一部の事件や人間を誇張して報道しがちである。彼らもお金を稼がなくてはいけないので必死に視聴率を上げるために何でもする。時にはある人の言動の一部分を切り貼りして話題にしたり、時には極めて稀な奇人変人を取り上げて一般人に見てもらう。こんなものを真に受けてみる必要はない。

こういったテレビのコンテンツの性質を踏まえたうえで断言する。テレビは僕には必要がない。他人が何をしてようがどうでもいい僕はテレビで何が報道されようとも一切興味を感じない。ただ気がかりなのは最近のSNSがテレビと同じような道をたどっているような気がすることだ。SNSでバズるのは「店員と客が喧嘩している動画」だったり「政治家の変な言動を取り上げたツイート」だったりする。みんな変な人に「お前変だよ」と言うことに奔走している。本当に変なのは自分の物差しで普通、おかしいを決めつけている自分だということにも気づかずに。

受動的にテレビを見る人間は怖い

視聴者も視聴者だと感じる。テレビで「人工知能が大半の仕事を無くす!プログラマーという仕事は特に無くなるかも!」というニュースが一時期話題になった。IT系の人なら前々から知っていた話でふーん、で済む話だ。ただ、こういうニュースをいちいち真に受ける人間にはインパクトがあるらしい。

彼らには「人工知能が誰によって作られているか」知らない。そして「プログラマーはプログラムしかできない」と思っているらしい。第一、プログラマーという仕事がなくなって一番喜ぶのはプログラマーだろう。なぜなら人工知能が人間の思い通りのプログラムを生成してくれるからだ。プログラマーやエンジニアはコード以外の仕事に集中できるからそれは素晴らしい世界だ。

こんな実務や現実とかけ離れた誇張された報道事例は人工知能だけでなくトランプ大統領就任、ビットコインの隆盛にも同じ現象が起きた。トランプ大統領が就任した時、大抵の人がニュースを元に「もう株はダメだ」と言っていたはずだ。しかし、テレビを真に受ける人間をよそに、ネガティブな報道が多かったトランプ大統領が就任して日経が年初来高値を更新し続けた。アメリカの株式市場が強いのは言うまでもない。

ビットコインのニュースが多くなった時には「ビットコインなんて意味わからんもの流行るわけない」と言っていた人が多かったのを覚えているし、そういった報道が多かった。ビットコインにおいてはメディアが頑張ってネガティブな報道をした。課題が多い!破産申請をした取引所がある!と。その方が視聴率も上がるし、単純な視聴者はテレビにくぎ付けになるだろう。結果はどうなったかというと、めでたく10万円そこらだったビットコインは今では80万円を超えた。

こういった一般の視聴者が見たいもの、誇張されたものしか報道しないテレビを元に投資家は投資をしないだろう。せいぜい見てもCNBCや日経新聞、WBSなど専門的なメディアだ。一般のテレビは物事を視聴率をとるためだけにネガティブやポジティブにしすぎる。はっきり言ってあてにならない。テレビを見ている視聴者はニュースになる時点でその情報が遅いということに気づきもしない。それに加え、与えられた情報から自分の意見を作り出すことが苦手だ。だからテレビを見ている人間は専門家の意見をそのまま友人との会話で使い始める。

そういった人間に対して深い質問したら「知らないよ」と言うのが常套句だ。そういった人間は自分で調べないのでそこら辺の知識どまりだ。いい大人になって友人の意見がテレビの誰かの意見だということが悲しくなってくる。自分の意見を持たないのは人工知能どころかPCやスマホ以下だ。尊敬はできない。僕はテレビはアホな人を笑うツールだと思っているし、テレビ自体がアホな人を増やしていると感じる。もっと言えばテレビを必死に見ても頭は良くならない。

さて、そういうことで僕はテレビを大学に進む頃になって見なくなった。今はもう見ようとすら思わない。それと同じようにSNSをいつかやめる日が来るのかもしれない。テレビほどではないが今のSNSは悲惨だ。