田中はゆるくいきたい

ギリシア思想入門を読んで

「ギリシア思想入門」という本は、神話や神々がどうたらこうたらの話が長く続く。紙面がその話に多く費やされているので現代っ子は結構きついかもしれない。かくいう自分も「幸せとはなんだろう」とか「より良い生き方とはなんだろう」という話は大好物なのだが、どうも自分には不向きなのか、ゼウスの話や神話の内容は頭に残らなかった。

哲学の起源

それでもやはり自分が哲学的なものを好きである理由のかけらみたいなものは見つけることが出来た。「ギリシア人とは何か」という章ではルールや合意のもとに自由があるのだ、という考え方は現代でも活きていると思うし、そこからの人間の思想や社会の発展の過程において「なぜ」がもとになっていると言うのも頷ける。

エピクロス

その中でも最も学びがあったのはエピクロスの章である。エピクロスは快楽主義である、という文章をよく見ることがありそのうえで誤解していた。この人は性別や身分関係なく出入り自由なコミュニティを作りその中で全員が質素な暮らしを共同で行っていたらしい。その表面上の違いではなく幸福を求め続ける姿勢には敬意を示したい。

哲学の向き不向き

以上のような読んだ雑感をだらだらと並べたが乱雑な文章であるように自分もあまり関心が持てない内容が多かった。やはり、人間には同じジャンルでも向き不向きがあるらしい。